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日テレステージエコハート演奏時_edited_edited_edited.jpg

~太陽エネルギーでの電子ピアノ演奏にかける想い~(2006年より活動実施)

はじめたきっかけ

私は、自然からインスピレーションを受けて音楽を作ることが多くあります。
しかし、「作る」というよりも、自然から音が「聴こえてくる」感じがするのです。
自然から「音楽を頂いている」という言葉がしっくりきます。

「曲が生まれた時と同じ状況で、皆様にも音楽を楽しんで頂きたい」という想いで、実際に自分で録音した自然音と楽器演奏を融合させて、ライブで演奏したり、楽曲を制作しています。
その時、美しい海や森の木々を目にする傍らで、海岸に散乱したゴミ、傷んだ木、鼻や目にしみる空気、汚れた川の現状にも直面。

このままでは、美しい自然がどんどん失われていってしまう。
音楽ももう、聴こえてこなくなってしまう。
私たちの次の世代に、今ある自然を残していけなくなってしまう…。

では、私に出来ることは何だろう…?
私が、音楽を通してできることは…?

持続可能なエネルギーでの演奏方法を模索

私がライブで演奏するピアノは、会場や条件に応じて2種類あります。
アコースティックピアノ(グランド/アップライト)と、電子ピアノです。
通常、電子ピアノを屋内で演奏する場合はコンセントから、屋外の電源のない所で演奏する場合は、ガソリンを用いた発電機を使うケースがほとんどです。

しかし、自然から頂いた曲を演奏するにあたり、もっと環境負荷の低い方法はないかと考えました。
そこでひらめいたのが、「太陽エネルギー」で電源をとる方法。
排気ガスを出さず、クリーンで、持続可能なエネルギーです。
太陽が昇り地球に降り注ぐ限り、途絶えることはありません。
そこで、太陽光エネルギーを使用し、電子ピアノを演奏するシステムを、有限会社エフプランニングの協力で作り上げることに成功しました。
2006年からずっと、この演奏活動をしています。

初代 MYミニ太陽光発電システムについて

● バッテリー「SG-1000」(電菱)
 密閉式鉛蓄電池、電圧12V、容量7.0Ah、重量3.2kg
● 正弦波インバータ「SK200」(大自工業)
 入力電圧DC12V、出力電圧AC100V、連続出力200W、周波数50/60Hz、重量1.2kg
● ソーラーパネル「L-250」 ※1枚につき
単結晶ソーラーセル、最大出力4.5W、適正電圧12V、最大動作電力250mA、最大動作電圧18V(切替時:適正電圧6V、最大動作電力500mA、最大動作電圧9V)、重量580kg

ソーラーパネル「L-250」にバッテリー「SG-1000」を繋ぎ、天気のいい日に太陽の光に当てておくと、太陽エネルギーが蓄電されます。
パネルは、採光力が増すように2枚つないであります。
電子ピアノのACアダプターは交流ですので、そのままではバッテリー(直流DC12V)に繋ぐことができません。そのため、バッテリーとACアダプターの間にインバータ「SK200」を通します。

充電時間は、ソーラーパネル「L-250」2枚を使った場合で、約10時間(バッテリー「SG-1000」が、50%放電状態から満充電になるまでの目安時間。
これは快晴時の直射日光を直角に受けた場合の目安時間で、充電時間は天候やパネルの角度に左右されます)
日照時間を1日6時間とすると、1~2日程度必要という計算です。
フル充電しておけば、計算上での演奏可能時間は、約3時間(電子ピアノの消費電力を15Wとして計算)
(SG-1000は7Ah (=84Wh) の電気を蓄電できますが、実際に利用できるのは約半分の3.5Ah (=42Wh) までです。というのも、鉛バッテリーは満充電 (100%) が基本で、そこから減らしても50%までにしておかないと「バッテリー上がり」の状態になり、著しくバッテリー寿命を短くしてしまうからです。できることなら100~90%の間で使うのが望ましいです)

もちろん、演奏中も充電できます。
屋外で、天気の良い日ならエンドレスに演奏が可能です。
そして、バッテリーがあれば、雨の日でも夜でも屋内でも、太陽エネルギーを使って演奏ができます。
上記3つの合計で、重量は約6kg。
騒音も排気ガスも出ず、コンパクトで持ち運びやすく、経済的かつ持続的なシステムです。

電子ピアノをコンセントから電源をとって1日2時間弾くと、年間で約4kgのCO2が排出されます。
(※消費電力を約15W×2時間×365日、二酸化炭素量を算出するための係数を0.36として計算…10.95kWh×0.36=3.942kg)
これは、サッカーボール400個分もの体積に相当します。
しかし、太陽エネルギーを利用して演奏すれば、これがゼロになります。

2代目 MYミニ太陽光発電システムについて

2011年10月に、再び有限会社エフプランニングの協力を得て、蓄電量を増やすカスタマイズを行いました。
初代のものと比べて、倍以上の蓄電量を誇ります。

今後について

太陽エネルギーを用いてのライブを今後も積極的に展開したいと考えています。
このシステムの利点に、太陽エネルギーを使用しているのが見てすぐに分かる、ということがあります。
環境イベント、学校等での環境教育、音楽フェスなど様々な場で、より多くの活動を行っていきたいと思っています。

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